羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会
更新:2024年2月22日
市では、羽田再拡張事業に関する航空機騒音問題をはじめとした諸問題に対応するため、千葉県及び当市を含めた関係25市町で構成する「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」に参加し、騒音の軽減策を国に要望するなど、改善に向けた取組みを行なっています。
第40回協議会(令和5年12月21日開催)の概要
「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」では、国土交通省に対し、羽田空港の離着陸機による騒音に対する軽減策等の検討・実施を求めています。
令和5年12月21日に開催した協議会において、国土交通省から羽田空港の運用状況や騒音軽減策の状況などについて説明があり、連絡協議会から、本県上空の飛行ルートの更なる騒音軽減の早期実現を図ることなどを求めました。
県からの主な説明事項(羽田空港の航空機騒音に関する苦情発生状況)
- 令和5年4月から10月までの間に県及び関係市町に寄せられた苦情は136件。(前年同期比97件増)
国土交通省からの主な説明事項
1.航空機騒音の現況について
○令和5年4月から8月までの間における航空機騒音の測定結果について
- 当該期間の気象状況が影響したこと及び羽田空港の機能強化により航空機の運航が増えたことが影響し、12測定局のうち5測定局で機能強化前である令和元年(平成31年)と比較して騒音発生回数が増大している状況である。
2.羽田空港の運用状況について
○新飛行ルートの運用状況及び従前からの飛行ルートの騒音軽減状況について
- 南風時の新到着ルート(いわゆる「都心上空ルート」)については、令和5年4月から10月までの間に142日間運用され、17,039機が同ルートを飛行して着陸した。
- 新飛行ルート(南風時の新到着ルート及び北風時の新出発ルート)の運用に伴い、従前からの飛行ルートエリアにおいて、騒音軽減効果があったことを確認した。今後も適切に騒音測定値のモニタリングを行うとともに、引き続き騒音軽減にしっかりと取り組んでいく。
3.飛行ルート下の騒音軽減策について
○羽田空港に就航する航空機の機種割合について
- 令和5年度(4月1日~10月31日)における小型機の割合は約49%、低騒音機(B787・A350)の割合は約25%であり、平成31年1月(小型機:約48%、低騒音機:約8%)と比較して増加している。
○千葉県上空の従前からの飛行ルートにおける降下角引上げの検討状況について
- 他空港の事例では、千葉県上空の従前からの飛行ルート(南風好天時)と同様の着陸直前に旋回を伴う進入は確認できなかった。
- 着陸直前に旋回を伴う降下角の引上げは、機体を安定させることが困難となるため、着陸のやり直しが発生する可能性が増える懸念があるとのパイロットからの意見がある。
- 上記を含めた様々な課題の解決策を検討した上で、慎重に判断していく。
5.総合的なコミュニケーションについて
- 羽田空港の航空機運用や騒音軽減の取組等に関する自治体や住民向けの情報発信などについて説明があった。
国土交通省に対する連絡協議会としての意見等
- 令和元年12月に締結した「確認書」の記載事項を今後も着実に履行すること。
(羽田空港の運用状況について)
- 15時から19時までの間において3時間程度運用することとされている「南風時の新到着ルート」(都心上空ルート)について、可能な限り積極的に活用するよう引き続き取り組むこと。
- 「富津沖海上ルート」を使用する北風好天時運用について、年間運用比率25%を恒常的に上回るように、引き続き運用を徹底すること。
- 雷雲などによる悪天候や急病人搬送などのやむを得ない場合を除き、深夜・早朝時間帯の着陸ルートを、富津沖を通過し東京湾内を飛行する「海上ルート」とし、高度6,000フィート未満では千葉県陸域を通過しないこと。
(飛行ルート下の騒音軽減策について)
- 低騒音機導入を更に促進するため、着陸料体系の見直しを検討すること。
- 都心側住民にも配慮しつつ、都心上空ルートの更なる運用可能性を検討すること。
- 東京都上空の新飛行ルートの固定化回避策の検討に当たっては、本県への騒音負担のしわ寄せがないよう徹底すること。
- 着陸に使用する滑走路を原則1本としている午前6時から8時までの運用は、交差解消につながる手法の一つとなることから、他の時間帯への拡大を検討すること。
- 本県上空の従前からの飛行ルートにおける降下角の引上げについて、検討を早期に進め、実現を図ること。
- 着陸機の交差の低減・解消、首都圏全体での飛行ルートの更なる分散化、更なる高度引上げなど、本県上空の飛行ルートの更なる騒音軽減策について、管制技術の進展や航空機の技術革新、航空機運用の現状分析なども踏まえ、あらゆる角度から検討し、早期実現に向けて取り組むこと。
(総合的なコミュニケーションについて)
- 羽田空港の航空機運用や騒音軽減に向けた取組等について、住民への詳細な説明と積極的な情報公開に、更に取り組むこと。
これまでに開催された協議会の概要(県HPリンク)
これより以前は、開催日のみ掲載します。
- 第15回協議会(平成23年11月16日)
- 第14回協議会(平成23年6月6日)
- 第13回協議会(平成23年2月1日)
- 第12回協議会(平成22年10月6日)
- 第11回協議会(平成22年7月28日)
- 第10回協議会(平成22年5月25日)
- 第9回協議会(平成22年3月15日)
- 第8回協議会(平成22年2月1日)
- 第7回協議会(平成21年9月4日)
- 第6回協議会(平成21年8月5日)
- 第5回協議会(平成20年5月20日)
- 第4回協議会(平成18年10月25日)
- 第3回協議会(平成18年10月12日)
- 第2回協議会(平成17年9月2日)
- 「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」の設置(第1回)(平成16年7月29日)
関連情報
羽田空港に関する諸課題に対する取組みについての市のページです。
羽田再拡張事業に関する協議についての千葉県のページです。