新型コロナウイルス感染症の後遺症について
更新:2022年9月1日
新型コロナウイルス感染症に感染した後、治療や療養が終わっても、倦怠感や味覚・嗅覚の障害、頭痛、息苦しさといった症状が長引く、罹患後症状のある人がいることが分かっています。
WHO(世界保健機関)の定義によれば、新型コロナウイルスに罹患した人で、倦怠感、息切れ、思考力や記憶への影響などの症状が少なくとも2カ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないものとされています。
代表的な症状
代表的な症状として、以下のものが報告されています。
- 呼吸器症状
咳や喀痰、息切れ、胸痛
- 全身症状
倦怠感や関節痛、筋肉痛
- 精神・神経症状
記憶障害や集中力低下、不眠、頭痛、抑うつ
- その他の症状
嗅覚障害や味覚障害、動悸、下痢、腹痛
WHOの定義
- 新型コロナウイルス感染症後の症状は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に罹患した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないものである。通常は新型コロナウイルス感染症の発症から3カ月経った時点にもみられる。
- 症状には、倦怠感、息切れ、思考力や記憶への影響などがあり、日常生活に影響することもある。新型コロナウイルス感染症の急性期から回復した後に新たに出現する症状と、急性期から持続する症状がある。また、症状の程度は変動し、症状消失後に再度出現することもある。小児には別の定義が当てはまると考えられる。
相談先
罹患後症状と思われる症状について相談したいこと等がある方は、まずはかかりつけ医や新型コロナウイルス感染症の診断を受けた医療機関を受診してください。
医師が専門的な検査・治療等が必要と判断した場合、新型コロナウイルス感染症後遺症相談医療機関を紹介する制度があります。